ご無沙汰しております。サラマンタ光子です。
すっかり放っといたこのブログですが、
改めてチョコチョコと書いていきたいと思います。
ちょっと更新があいた&2010年の上半期も過ぎた事ですので、
上半期音楽ベスト3でも書いてみます。
はい、まずはThomas Fehlmannさんの「GUTE LUFT」です!
GUTE LUFT/Thomas Fehlmann
いやですね、テクノを10年くらい聞いてきてテクノって音楽が好きな反面、「全然よくねーな、テクノって」とか「テクノとか好きとか言っているヤツって全員馬鹿だと思う。」とか思っていたりするんですね、自分。
「ほら、テクノ好きなヤツとかテクノDJって面倒臭いヤツ多いだろう?だってテクノ好きだからしょうがないじゃん!」というのは言い過ぎですが、
たまーにテクノ聞いているとイライラしてくるんですよね。
というのもDJミックスとして生かされている音源もアーティストのアルバム単位になると
一通り聞いてらないのがほとんどなんですね。
と同時に『これは新しい』とかそういったある意味、上っ面の分かり易さでしか評価していない自分がいまして、なんかそんな自分自信も嫌になるんですね。
そもそも12inch単位の音楽っていう認識からかもしれませんが・・・。
そんな好きでもあり時には嫌いになってしまうテクノですが、
このThomas Fehlmannさんの「GUTE LUFT」というアルバムはお見事でした。
自分がテクノを評価する上での『格好いいモノ』=『新しい』といったものはこの作品にはないのですが、
曲の展開や電子音の美しいさや、4つ打ちによるグルーヴの格好よさという、
本来自分が好きだと思っているテクノの格好よさを見事に一枚のアルバムに纏めているんですね。
ちょっと言い過ぎかもしれませんが、
初めて聞いた瞬間に『ここ10年で一番素晴らしいテクノのアルバム』って思ったくらいです。
因みにベルリンのTV番組のサウンドトラックらしいですが、
サントラというのが全くもってピンとこないくらい堂々とした素晴らしいテクノミュージックだと思っています。
はい、次はOwen Pallettさんの「Heartland」です。
Heartland/Owen Pallett
恥ずかしい話そもそもこのOwen Pallettさんの事を全然存じ上げていませんで、
さらに購入してから1ヶ月くらいずっと光子のi podで放置されていた状況で、
すっかり存在を忘れていたあげく、たまたまi podをイジッたら「Owen Pallettって誰やねん?」くらいの酷い扱いだったわけですが、聞いた瞬間、
「光子、これ好き!何これ、最高!!鼻血ブーーー!!」
という感想でございました。
音楽的には非常にチープな打ち込みに壮大なオーケストラが鳴り、スミスみたいな気だるい、なんとも胸きゅんなOwen Pallettさんの歌が乗る・・・という音楽です。
この打ち込みとオーケストラと歌が非常にいいバランスでマッチしておりまして・・・
「具体的にそのバランスっつうのはね・・・。言葉じゃ説明できないんだよ、甘えんじゃないよ!!」
というくらいちょっと何かに形容し難くらい自分にとっては新鮮な音楽ではありました。
多分、「この作品が気に入ったらコレも聞いてみなよ!」という「コレ」等は自分にとっては大して面白くないだろうと思えちゃうんだろうな!!
そんくらい絶妙な作品だと思います。
はい、最後はRJD2さんの「The Colossus」です!!
The Colossus/RJD2
※ジャケがハンパなく酷い!何この意味深な感じ!!
告白しますと、
一曲目を聞いた時、号泣しました。
遡りますと2003年くらいにでた『dearinger』がもの凄く好きで、
それこそDJ shadowさんの『Endtroducing』並な作品だと思ったくらいですが、
その後が光子的には非常にがっかりな作品の連続だったんですね。
クソださいとしか思えなかったハードロック路線の2枚目や、
生楽器を多用した、そもそも何をしたいのかよく分からないくらい印象に残らない3枚目。
正直、3枚目を聞いた瞬間「RJD2も終わったな・・・」と思ってしまいましてね。
今回のアルバム、ジャニスにこっそり置いてあったので「期待してないけど聞いてみるか〜」とほとんど義務的な感じで借りてみたんですね。
で、PCにCDを読み込ませて「まぁ1曲目を取りあえず再生させてみるか・・」と義務的に再生ボタン押したらですね、
※折角なんで聞いてみて下さい。
出だしから1枚目を彷彿とさせる軽快なビート!!(←はっ、跳ねとるわ!!)
RJD2独特の映画のサントラのような不穏な感じの音選び!!(←これよ、これ!)
最近のエレクトロを意識しているのかよく分からないが、
古くさい手法のエディット!!(←しかも勢いあり過ぎ!)
全然だめだった2枚目のハードロック路線から勉強しているのか、
もの凄い格好いいギターソロが炸裂!!(←その他、よく分からない楽器もいい!!)
終盤の唐突な拍手&歓声!!(←光子の目頭が熱いわ!!)
ラスト大袈裟な締め!!(←決まったーー!!!)
これで光子は号泣よ!!!!
もうね、ここまで不満はあったもののRJD2さんを聞いてきて本当に良かったと思いましたよ。
音楽を聴く上で「新しいとか古いとか、遅いとか早いとか」ね、
どーでもよくなりましたわ。
そもそもこのアルバム、ブログを始めたいとキッカケになった一枚です。
「そんな大したアルバムではない」と実際聞いた方はそう思うかもしれませんが、
こういった経緯からある作品が心の中での大傑作となりうるわけでして、
この独りよがりな視点から世の中の流行に関係ない素晴らしい作品を取り上げていきたいと思います。
今後もしくよろ!!
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