2010/03/08

ハートロッカー



















はい、光子です。今回紹介する映画は「ハートロッカー」です。
以下、yahoo!映画さんによるあらすじ。

2004年夏、イラク・バグダッド郊外。アメリカ軍爆発物処理班・ブラボー中隊のリーダーに、ウィリアム・ジェームズ二等軍曹(ジェレミー・レナー)が就任する。まるで死への恐怖などないかのように遂行されるジェームズの爆発物処理の様子に、仲間のサンボーン軍曹(アンソニー・マッキー)らは不安を抱くようになり……。

http://info.movies.yahoo.co.jp/detail/tydt/id335594/



このblogを初めて2週間くらい、客観的にみてもsteve bugさんやJegaさんを扱うスタンスというのが非常に微妙なわけでして
ここで思い切って先ほど発表されたアカデミー賞を総ナメ映画「ハートロッカー」の感想でも一つ。

はい、このタイミングに乗ってこのblogも便乗します!!
※ほぼネタばれです。


さて、映画の感想ですが、

「終始、緊張の連続で目眩がするようなラスト」

という感じです。

で、素晴らしいのが冒頭の20分なんですね。
ここで「はい、爆発物処理の説明するよ〜」っていう分かり易い説明が入ってくるんですね。

爆発物は危ないから遠隔ロボットを上手く使いましょう!!』
爆発物のスイッチのコードを切れば爆発しないからまずはコードを切ってスイッチを探しましょう!』
『反米の方々もそこらかしこにうろついているんで、周りの人も注意しましょう!』
『やむ得ない場合は爆発物処理用の防護服を着ていざという時のために自分の身を守ってね!』

という、もの凄く色んな方から怒られそうな噛み砕いた説明ですが、
そんな全く知識のない光子でも「なるほど、ここを抑えればとりあえず危険は回避できるんだな!」と観ていていたのも束の間、

冒頭の20分の爆発物処理のシーンでいきなり『失敗』するんですね(チラシの写真シーンはこれです)。

ジュゴーーーン!!!!!!!!


「防護服着てる方、いきなり死んどるがな・・。意味ないがな・・・。」


と、最後の爆発物処理の説明として


『マジぬるくねーから・・・。』


というわけで冒頭の説明のシーンで軽く放心状態に陥った光子でした。
まさに素晴らしい演出。


さて話としてはジェームズ君という方が新メンバーとしてこの爆発物処理班に新しく入隊したところから始まるわけでして
まぁ新入りなわけですから初任務の際に「お前びってじゃねーよ!」
仲間にからかわれるジェームズ君ですが、
このジェームズがかなりのとんでも野郎だったんですね。

冒頭で爆発物は危ないから遠隔ロボットを使いましょう!!」というルール無視して

「うんなもんは、使わねー。俺が自分でやるから早く防護服を着させろ!」とか言うですね。

光子的には遠隔ロボット君の見た目とか動きとか操作とかが結構愛くるしく、
そのキュートなたたずまいに思わず「きゅんっ!」ってなっていたのですが、
ジェームズ君の一言でその後一切出番なしという

「ただ単に説明だけに使われていたヤツ」という酷い扱いでショック!!

で、ジェームズ君のこの行動、
劇中の中でもそうですが、冒頭のあのシーンを観てしまった観客全員が
「ちょっ!オマ!!勝手に動くなよ!」とドキマキした事でしょう。
そんな気持ちも露知らずジェームズ君、全くもっておかまいなしなんですね。

しかも非常に冷静に「サクサク!」って芋掘りのように爆発物処理するんで

「こいつ、ただもんじゃねー!!」と思うと同時に
この単独行動にはかなりぐったりしてしまいました。

こんな感じでジェームズ君の色んな単独行動によって爆発物処理以外の活動をしうる隊員さん達ですが、
それを観ているこっちも常に緊張の連続で休む暇がないんですね。

ただ唯一、ホッコリしたシーンは
命からがら戻ってきたジェームズ君含む爆発物処理班の方々が酔っぱらってジャレあうシーンがあるんですね。
まぁそのジャレ合いが「腹に向けて思い切り殴り合う」というコミュニケーションなんですが・・・。
「体育会系のよくある光景かなぁ」って苦笑していたのも束の間、
ジェームズ君がキレてすぐに本気の喧嘩になるんですね。
で、やっぱただの喧嘩ではなく

「お前、俺の事ナメたらぶっ殺すからな!」

と、もうジェームズ君の目がマジなんですよ。
「正直、この映画休まるところ一切ないわ〜」と本気でぐったりしました(まぁこの喧嘩も一応冗談ですみまたけどね)。

ただあまりの緊張の連続のせいか、
終盤になるにつれて

「ジェームズ、あんたもっと無茶しなさいよ!!ほら、誰か爆発物処理班の邪魔しなさいよ!!」

と、光子自身が狂いだすんですね。
まぁ馴れてくると麻痺するといいますか・・・。

という今回のテーマにも繋がるのですが、
この一番の最初に字幕で「War is drug」という文字が出るんですね。
「戦争は中毒。そして人を狂わせる」というのも一つのテーマだと思うのですが、
終盤「やれやれ、ドンドン!!」だった光子もそれを見せられたラストには軽く目眩が起りフラフラな状態で映画館を後にしました。

正直、この作品を観る前は「爆発物処理の話が映画として果たして面白いものか?」と半信半疑だったのですが、
前評判通り『映画としても』非常に面白い作品だと思います。
アカデミー賞、総ナメも伊達じゃない!

とは言っても個人的に今年観た映画の中で一番面白かったのが『マッハ!弐』ですけどね!!

という事で前述通り、非常にヘヴィな内容なので一人で観る事をお勧めします。
むしろデートは絶対ダメですよ!!

星、7つ
★★★★★★★

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