2010/03/23

東京事変 - スポーツ



















はい、光子です。正直このブログで紹介するもの恐れ多い椎名林檎さん率いる東京事変さんのアルバムです。

まぁ私がここで紹介するのもおこがましいというのは百も承知なんですが、はっきり言って今回の『スポーツ』は傑作なんですね。その前作『娯楽』の時には色んな要素があり過ぎて曲として聞き難いと正直苦手な作品だったという感想でした。なんかマニアックで小賢しいなぁって。

ただ昨年でました椎名林檎さんのソロでは椎名さんのボーカル面の素晴らしさがさらに進化した一枚でもありまして、楽曲それぞれカラーは違うもののボーカル力でアルバム一枚をまとめ上げる、ボーカリストとしての存在感には脱帽ものでございました。

そして今作ですが、『娯楽』の時の雑多な感じは変わらないのですが、そんな雑多な楽曲に色んな表情でのせる椎名さんの歌声(コーラス含む)がとても魅力的で曲の良さ引き出しているんですね。昨年のソロ作以上に一曲、一曲、違った歌声の表情を見せてくれるこのアルバムは「椎名林檎さんの関わったアルバムで一番魅力的なんじゃないか?」と思うくらいの作品なのです。例えばですが、何故かこのアルバムに収録されている名曲『閃光少女』もこのアルバムでの椎名林檎さんのボーカルと較べると若干物足りない気もします。いやむしろ今回が凄まじいのです!!

さて今回誰もが名曲と呼ばれるシングル曲『能動的三分間』という曲では椎名林檎さんの艶かしいボーカルに加え男性メンバーによるコーラス、さらに日本的なファンクミュージック解釈の楽曲によって非常にエロティックな一曲に仕上がっているんですね。

ここで光子、気づいてしまったのですが、


これ、男女のSEXそのもんじゃん!!うがー!!!

事変の男性陣コーラスも喘いでいるようにしか聞こえまへん!!



余りにも肉体的かつ官能的で刹那さが残る一曲。
まさにこの曲を表すのならSEX以外なんといいましょう!!


いいか、よく聞けよ!10代男子!!
『スポーツ』って『SEX』って意味だぞ!!




さて話はかなり脱線しますが、光子の中でこんなエロティック曲はLL COOL Jさん feat Leshaun『Doin' it』以来です。かなり脱線しますが念のためPV載せておきます。



どーでもいいかもしれませんがこの曲のサビの

「ズーンイント、ズーイント、ズーインラー」
が強烈!!

またPVでのLL COOL Jさんが終始鼻の穴が開きっぱなしのほくほく顔なんですよね。
まぁPVだけみると「俺はあんないい女とテレホンセックスしているぜ!」というバカ丸出しソングに見えなくもないのですが・・・。


さて話は戻りまして楽曲面に関しても今回も変な曲が多いというか例えば2曲目の『電波通信』なんかはパッと聞き80'sリバイバル的なエレクトロパンクにも聞こえるのですが、光子的にはアニソンにように聞こえたり、最後の曲なんかは「サイケデリックロックかよ!」と思わずひっくり返ったりもしました。しかもこの何処にも聞いたことがない楽曲のアレンジってまさにJ-POP的なのかとも思いました。

そんな変わった楽曲が多い中、アルバムの流れがなかなか秀逸でしてちょっと変わった曲が続きますと落ち着いたナンバーでこちら側を和ませてくれるのです。i podで好きな一曲だけ聞ければいいという時代の中(私だけかもしれませんが)、アルバムで聴かせるバンドというのもなかなか希有な存在のように思えます。

という事であまりにもパーフェクトな作品でありますし、
「ちょっと出来過ぎだぞ!」と思いつつこんだけ表情豊かな歌声を聞かせてくれるのであれば東京事変でもソロでもどちらでもいいので、是非全編ミュージカル調のアルバムを聞いてみたいものです。因みに私の一番好きな椎名林檎さんの曲はお兄様との『この世の限り』だったりするものでお二人でのユニットも聞いてみたいと思う今日この頃です。
ぁ椎名林檎ファンは一切望んでいないと思いますけどね(泣)

星、5つ
★★★★★

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