2010/03/01
Steve Bug - COLLABORATORY
光子です。今回、紹介するのはSteve Bugさんの「COLLABORATORY」というアルバムです。
以下、テクニークさんのアルバム紹介文です。
待望のニュー・アルバム!CD盤!!今年10周年を迎え100リリースを超えた、DJに定番の人気名門レーベルPoker Flatを主宰し、ジャーマン・テックハウス・シーンのパイオニアとしてシーンを牽引するお馴染みのSteve Bugによる、実に6年ぶりとなるニュー・アルバム「COLLABORATORY」が完成!!!タイトル通りあらゆるアーティストをコラボレーションした今作。レーベルのアーティストCleやSimon Flowerをはじめ、CASSY、DONNACHA COSTELLOなどの才能と融合し非常に完成度の高い仕上がり!!!!話題です!!!
http://www.technique.co.jp/item/58052,PFRCD24.html
6年ぶりとなるニュー・アルバムとの事ですが、恥ずかしながら今作で初めてSteve Bugさんの音楽にちゃんと接したわけでして、というのも話が6年前に飛ぶのですが・・・。
当時、私は大学生で音楽を聞くサークルに入っておりまして、
そう楽器を演奏するのではなく「音楽を聞く」という活動をする非常にジメジメしたサークルだったのですが、
当時、サークルのテクノ好き連中がこぞって
「今だったらSteve Bugが一番いいね!」
という会話を小耳にしていたわけですが、
どうも20歳そこそこにありがちなヒネくれた自分が居たらしく
「他人の好きな音楽なんてゼッテー聞かねー!」
というよく分からないポリシーを持ってまして、
もちろん聞きもせずにあーだこーだ決めつけるのは何だかなと思いましてレコード屋さんで何となく視聴してみたのですが、
「わっ!地味!!この何者でないテクノ感、苦手!!」
という、時代の最先端かつ一風変わったものが好きだった自分にとってこの直球過ぎるミニマルなテクノに
「うん、これは今の自分にはいいや!」とそっとレコードをお店の棚に戻したのでした・・。
もの凄く愛情もかけらもない話でしたが、
そんな思い出もありつつ手に取った今作。
聞いた瞬間、
「わっ!地味!!この何者でないテクノ感、かっこよす!!」
「ただ単に苦手を克服しただけじゃん!!」という突っ込みが聞こえてきそうですが、
「そうこれがテクノってもんだよ。どやっ!分かったか!!」
という堂々した楽曲に今だからこそグッと拳が上がってしまったのです。大人になったのね、光子!偉いわ!!
何と言ってもこの強靭なグルーヴ感はなかなか凄いです。新しい何かや、特別変わった音を使っている印象はなく、なんでしょうこのキック、スネア、ハイハットのリズムのバランス(配置、配列)による手腕というのでしょうか、それが絶妙にマッチされていてとんでもないグルーヴを生み出しているのです!まさに熟練の技!!(←「スゲー曖昧な考察だね」という突っ込みはなしでお願いします!)
また初めて通しで聞いた際には
「シンセなどの鳴りものが微妙にダサい・・。というかセンスねーじゃねーか?」
とゲラゲラ笑っていたのですが、
何回か繰り返して聞いてますとこの微妙なシンセにうま〜くリズムが組み合わさってよりとんでもないグルーヴを生み出しているよう聞こえてきます。
もちろんもうちょっとシャレた感じとか現代っぽい感じも欲しい気もしますが、まぁこれはこれで一つの魅力と言っていいいのではないかと思います。
ダサくてもいいじゃない、テクノなんだし!!
さらにこのアルバム、トラックも幅広くデトロイトチックだったり、ジャジィーなピアノが入っていたり、ディープなトラック+女性ヴォーカルだったり、
ラストの「Cherry Blossoms」という曲では「初期AFXライクなメロディにSteve Bugさんによる重量感抜群のブレイクビーツが乗る!」という、かなり相性悪くて微妙な楽曲になっていたり「ラストのラストでこの感じは何?」と色々と嫌いになれません、このアルバム。
「地味だけど、良作」ではなく「良作だけど、地味」とでもいいましょうか?
そもそも新しさは皆無だけど「ボトムはしっかり!」なので、逆にいつでも聞ける良作だと思います。
星、4つ
★★★★
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どもemperorっす
返信削除素敵なレビューっすな!
なんか一歩踏み出した感じがしてうれしいっす!!
あと、背景の件、今しばらくお待ちください。
すまんです。
>emperorさん
返信削除とりあえずこんな調子で書いてみます。
ただ、もの凄いかきたい作品が一杯あるのでちょっと大変です。